うう……こう大胆な事をされちゃ思春期の遠野 志貴の理性は保てないな……。一人愚痴っては次の挑戦者を選んでいる俺がいる。

志貴「そ、そうだな………。」

今琥珀さんやアルクエイド、シエル先輩やシオンはマズイな。この四人は間違いなく俺と………。必死にあらぬ妄想を振り払い、気分を落ち着けるためにもレンを選ぶ事にした。

志貴「それじゃぁ……レン!」

レン「………!」

レンはピクッと体を強張らせた。が、その表情は嬉しそうに綻んでいた。

志貴「おいで、レン。」

レンを呼ぶと、レンはタタタッと軽快に駆けて来て、俺の膝にヒョイと飛び乗った。ポフっという軽い感触が俺の太ももに伝わった。

弓塚「ああ〜、イイなぁ……。」

俺はレンの脇の下から手を回して、レンを抱き寄せた。何ていうんだろう……レンはぬいぐるみみたいで凄く癒される。

志貴「レンは、俺をドキドキさせるのかな?」

レン「…!!」

レンはフルフルと首を横に振って、その蒼くて綺麗な長髪をサラサラと揺らした。その仕草がまたたまらなく可愛らしい。俺はレンを抱いている手にキュッと力を入れてレンの暖かさに和んでいた。

志貴「そっか、レンは俺と一緒に居たかっただけなんだね?」

レン「…………コクリ」

恥ずかしそうに頷くレンは何て言うか、目に入れても痛くない程可愛らしかった。

アルク「あんなに優しい志貴、見たこと無いなあ……。」

物欲しそうに指を加えてその光景を見ているアルクエイド…・・・。アイツがあんな顔してるの見た事なかったなぁ……若干のしてやったり感に充足しながら、俺はレンの頭を撫でた。

志貴「レン…今度、ケーキを一緒に食べようか?」

レン「………コクリ」

嬉しそうに微笑んだレンを見て、俺はとても満足した。何だか自分に娘が出来たみたいで、ドキドキというよりも、守ってやりたいって気持ちのほうが強かった。レンは暫く俺を見ていたが、途中で首がカクッと落ちた。

志貴「レン?………ハハ、寝ちゃったんだな。」

レン「スースー……。」

可愛い寝息を立ててレンは眠ってしまった。とても可愛い奴だ。
俺はレンをベンチに寝かすと大きく背伸びをした。

琥珀「あらら、ウフフ♪レンちゃんったら眠くなったのね?」

琥珀さんはレンを抱きかかえると、

琥珀「それじゃちょっと私はレンちゃんをお屋敷まで連れて行きますので、暫く自由にしていて下さい。」

と言って、スタスタとレンを屋敷に連れて行った。ん〜やっぱり琥珀さんは母親の様に暖かいなぁ……レンも俺の心を癒してくれたし♪……。一人で充実感に浸っていると、残った女性陣は俺が居るのもお構い無しに何やら話し込んでいた。

シエル「随分と遠野君の表情が綻んでいました。」

アルク「レンは小さくって、プニプニしてて可愛いもんねぇ。志貴って意外とロリコンなのかも?」

弓塚「そ、そんな事無いですよ。きっとレンちゃんの事が妹みたく思えたんですよ……。」

翡翠「………。」

秋葉「それじゃ私はどうなるんですか?私は正式な妹なのに、あんな事された覚えがありませんけど。」

アルク「だって、秋葉はもう立派な女性じゃない。それとも、あんな事、されたいの?膝の上に乗って、後ろから抱きかかえられて……ってそれもイイかもね♪」

秋葉「あなたなんかには兄は渡しませんよ!」

シエル「こうなったら……女の魅力全開で挑むしかなさそうですね。」

シオン「志貴の体に最初に抱かれるのは私です。」

志貴「お、おーい……ムチャクチャな事を言うなよ。」

レンに癒されたのも束の間だった。残った女性陣は確実に俺に抱かれるつもりでいる……。穴があったら是非!!入りたいよ……嘆いても仕方の無い事だが、理性を留めるためには嘆かずにはいられなかった。……この状況を嬉しいと思ったが最後、俺は大変な事をしそうだ。せめて今の会話やこれからの状況に嫌気を持たせることで、理性を保っていた。……果たして俺は一体どうなるのだろうか…………。

To be continue……

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