つい先日の話です。普段通りにそつなくバイトをこなし、レジを点検に出していた時のこと……。

草薙「おっ、Sさん。お疲れ様。」
※Sさんとはバイト先の後輩の女子である。

S「あ、お疲れ様で〜す。」

何気無く挨拶を交わすと、マネージャーにレジのドロアを渡す。
すると、Sさんは突然バレンタインの話しをマネージャーに始めた。

マネージャー「そういえば、Sさんは誰かにチョコあげた?」

S「友達には渡しましたよ。でも、男の子には全然ですね〜。」

草薙「………。」

S「そういえば、草薙さんは貰いました?チョコ。」

草「ハハ……俺も一個ももらってないよ。」

そこで何故“俺も”と他に仲間がいるかのような口振りだったのかは、言うまでも無く一人だけ貰ってないという状況がいやだったからに他ならない。

S「寂しいですね〜♪」

パンパンと肩を愉快そうに叩かれ、笑って誤魔化すしか無かった俺でした。。。

マネージャー「っと、そういえば今年はバイトの娘達はチョコをくれなかったなぁ。」

S&草薙「「え!?そんな制度あったんですか?!」」

マネージャー「いやいや、別に大した事じゃなくて……。誰からともなく自然に大学生のバイトとか、高校生のバイトに義理で渡してたんだよ。今までは。」

普通に聞いてビックリ……。俺もSさんも思わず目を見合わせました。だって、誰も催促してないのに『義理』とは言えチョコがもらえるんですから……。ただ、マネージャーの言うとおり『今まで』は。

マネージャー「それが、今年の娘達は面白いくらい誰も渡さないからね〜。まぁ、Kさん(ベテランの主婦)とNさん(大学生のバイト)は、ちょこちょこ渡してたかな。」

S「へぇ〜………。欲しいですか?」

突然こっちに話しを振られて戸惑う俺。。。いや、今の流れだとマネージャーっしょ???普通。と思いながらも咄嗟のことに思わず……

草薙「欲しいかも………。」

S「じゃあお姉ちゃんに頼んで作ろうかなぁ。。。」

なんですと???今、オーケーサインを出されたのか????
寂しい男を露呈するだけかと思いきや、なんと!前向きな検討をしてくれたのです。

S「マネージャーは欲しいですか?」

マネージャー「欲しいって程のことでもないけど、まぁ今までの娘達はくれてたねぇ。」

少し気恥ずかしそうにまんざらでもなく応えるマネージャーの姿はほほえましくもありました。そう、次のSさんの言葉を耳にするまでは……。

S「だったら、“日曜”くらいに持ってきますね♪」

草薙「!!!」

なんと………。日曜ですと?!そんな…。日曜はバイト入ってないんですぞ〜(泣)だからってワザワザ日曜にバイト先に行って義理チョコをせがむなんて“死んでも”出来るわけない!!!
と言うか、それをやった時点でヒトとしての大切な何かを失ってしまうような気が……。

結局、今年もチョコとは無縁の一年を送れそうです。。。

マネージャー「ほい、点検終わったよ。」

草薙「あ、はい。(ハハ………なんてこった。)」

マネージャー「しかし、せめて同年代とか大学生くらいにはあげた方がいいと思うけどなぁ。な、草薙君。」

草薙「そ、そうですね……ハハ……ハハ……ハ。」

こうして、期待・喜び・不安・失望を一度に味わえた一日でした。。。

コメント

ちゃこ☆
2006年2月17日21:06

・・・情けない
おばちゃんは 情けないぞっ

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